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夏至によせて





数年前、人として歌い手として、ひとつの転機になった時の話です。


その時いろいろあった中で、ある時私の中から湧き起こった「歌うことをしばらくお休みしたい」という声。

そこに従うのは勇気のいることでしたが、自分が自分に本当に正直になって、そこに従い、自身に立ち止まる時間を与えることを許したとき、その声(私の魂)は、私の本質にかかわることをたくさん語ってくれました。

自分自身の無意識のプレッシャーから解放され、魂が自由になったとき、幸せとは状況がつくるものではなく、自分自身のあり方であることを実感しました。

ただ頑張るということをやめ、自分自身の内側の声を聴き、自身に誠実になったとき、世界もまた、私に対してとても優しく、誠実であることを知りました。

心を自らオープンにしたとき、世界はありのままの私を受け止め、敬意を払ってくれました。


自分の奥深くを見つめることは、きついときもありましたが、それを超えてたくさんの感動もありました。

本当はこんなにも愛されていた、いること。愛したこと、愛したかったこと。そしていのちそのものの奇跡。

たくさんのものを手放し、私は私の中に宝石を見つけました。

その時いる場所にたどり着くまでに流した、血と汗とたくさんの涙。その先必要なのはそれよりも、勇気を信頼であることも、私自身に教わりました。


歌うということは自分の本質をオープンにすること。

それがどういうことなのかを、この時間が教えてくれました。

それが分かったとき、再び湧き起こるものがあり、私はまた歌い始めました。

この経験を通して、私の魂はそれまでと違う音色を奏でるようになった気がします。

そのとき決意したことは今でも私の中に響いています。

「私は、私が"わたし"であるために歌っていく」


そんなことを思い出した夏至。

その夕日はとても綺麗でした。





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Kanae Matsumoto
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